放課後等デイサービスの特徴


自治体から発行される受給者証を持つ、発達障害やその他さまざまな障害を抱える子供が通う『放課後等デイサービス』。
障害を持つ子供のための学童と称されることもありますが、一般的な学童とは異なることがたくさんあり、様々な特性を抱える子供にはもちろん、その親にもメリットになることばかりなんです。
この記事では、そんな放課後等デイサービスの特徴についてまとめていこうと思います。

1割負担で通うことができる


放課後等デイサービスは受給者証を持っている子供が利用できる施設。自治体から発行される受給者証があることで、施設利用料金の9割が自治体から負担されます。なので自己負担額は1割で施設に通うことができるんです。
更に、世帯所得によって月の負担額上限が異なります。世帯所得が約890万円以下の家庭なら月額上限額は4600円、890万円以上の家庭は月額上限額は37200円になります。
他におやつ代等の費用はかかることがありますが、民間の学童などと比べると負担はかなり軽いことがお分かりいただけると思います。

一人一人に合わせたプログラム


公立学校の放課後学童クラブなどの場合、カリキュラムを組まずに児童に自由に過ごさせたり宿題をさせる場合が多いです。
放課後等デイサービスの場合、一人一人に合わせたプログラムを組んでくれます。まず、施設利用開始時に保護者と面談をし、保護者の「こんなところを伸ばしてほしい」「こんないいところがある」「ここに気を付けてほしい」といった子供の様々な情報を職員がヒアリング。そのヒアリングをもとに個別支援計画を立て、さらに日々を過ごしていくうえで指導員が気づいたことを踏まえカリキュラムを実施していきます。

少人数制で安心


民間学童や放課後学童クラブの場合、定員は40名~80名になります。多いところでは1日の利用人数が100人を超えるところもあり、指導員の目が行き届かない現状もあります。
放課後等デイサービスの場合、定員は多くて15名ほど。少人数制でしっかり指導員の目が行き届くのも大きな特徴なんです。だからと言って、ずっと指導員が張り付いているのでは子供の自主性が育たず、放課後等デイサービスの意味がありません。四六時中傍にいるのではなく、あくまで子供たちが自由に過ごす中でしっかりと指導員がサポートできる環境が整っています。
他の子供たちと過ごす中で、うまくいかずに問題が起きてしまうのは集団行動をする上では仕方のないこと。そんな時に指導員の目が行き届く少人数制が大事なんです。