子供はもちろん、最近では大人でも聞かれるようになった『発達障害』。一概に発達障害と言いますが、発達障害にも様々な種類があり、それらの特性をまとめて発達障害と呼称しています。
まずは発達障害の大まかな種類を見ていきましょう。それぞれの特徴もまとめています。
自閉症スペクトラム
集団行動が苦手で一人遊びが好き。他人とのかかわりが苦手でコミュニケーションに独特のスタイルが見られます。
こだわりが人一倍強いので、物の並ばせ方にこだわったりいつも同じおもちゃで遊ぶなどの行動が見られます。地図や数字、電車、昆虫など特定のものに強い興味を示し、暗記能力を発揮したり優秀な結果を残したりしますが、その反面興味のないことには全く興味を示しません。
表情や声色をうかがう、いわゆる『空気を読む』ことが苦手なのでどうしても周囲から孤立してしまいがち。
1歳を過ぎたあたりから特徴がみられるようになり、100人に1~2人の割合で存在すると言われています。
学習障害
全体的な知的発達には遅れはありませんが、読み書き計算・話すことなど特定の分野で躓いてしまうことが多く、日常生活・特に学校の成績などに支障をきたしてしまいます。
知的発達自体には遅れが見られないので、頑張ればできる・努力していない・怠けていると思われてしまい、それによって傷ついてしまうことがあります。
読み書き計算が苦手な特徴があるので、学校の勉強が本格的になってくる小学校2年生以降で発覚することが多いです。
ADHD
世間にも広く名前が浸透しているADHD。注意欠如・多動性障害の名の通り、落ち着きがなかったり後先考えずに行動してしまう特性があります。また不注意・集中もあり、忘れ物や失くし物を頻発したり、一つのことに集中できないなどの特徴がみられます。これらの特徴のどれが目立って現れるかで、不注意優位型・多動衝動性優位型・混合型のさらに3つに分かれます。
特に学校生活で、授業中に集中できなかったり、宿題を忘れてしまう・持ち物を失くしてしまうなどマイナスの特徴が目立ってしまい叱られてしまうことが多く、それによって自信を失ったり追い詰められてしまうことがあるので注意が必要です。
インターネットで調べた特徴だけで決めつけない!
ここまで簡単な特徴を書いてきましたが、これに当てはまるからうちの子は○○なんだ!と決めつけて一人で色々調べたりするのは止めましょう。
間違った知識によって子供との接し方や対処法を間違えてしまうと、事態がさらに深刻になってしまうこともあります。チェックリストを活用するのは良いですが、もしかして…と思ったらまずは専門機関に相談するようにしましょう。